日本政府は、『グリーン社会の実現』を成長戦略の柱に据え、2050年までに温室効果ガスの排出を全体として
ゼロにする脱炭素社会・カーボンニュートラルの実現を目標に掲げ、
2030年までの温室効果ガス46%減を宣言しました。
グリーン成長戦略の達成には、すべての産業において横断的に連携する
革新的なオープン・イノベーションや産学官の多様な連携が必要不可欠となります。
東北大学は、グリーン社会の実現を牽引すべく、
産業界と連携して研究成果の社会実装を強力に推進してまいります。その試みのひとつとして、このたび
『東北大学グリーン・シーズ・ラウンジ』を開設します。
東北大学が誇る最先端のグリーン・シーズと世界に先駆けて
その実用化に取り組む東北大学発ベンチャー企業のご紹介を契機に、産学連携・共創の芽を育て、
グリーン社会実現に向けた新事業創出・事業革新に貢献してまいります。
ABOUT『東北大学グリーン・シーズ・ラウンジ』について
グリーンリカバリー、脱炭素に向けた
新事業創出・事業革新の種やヒントとなる
東北大学の研究シーズ
(グリーン・シーズ)情報を共有する。
研究会オンラインにて5回開催
- 研究シーズ紹介
- 東北大学の先端研究シーズ
「グリーン・シーズ」をわかりやすく解説 - 事業化事例紹介
- 「グリーン・シーズ」の事業化に取り組む東北大学発ベンチャーを紹介
- パネルトーク
- 登壇講師による詳細解説と参加者とのQ&Aセッション
個別相談会原則オンライン開催(希望者のみ)
研究会参加者の申請により、研究会にて登壇した東北大学の教授・准教授・助教等との個別相談会を開催
参加企業のニーズに応じた個別情報収集、意見交換、共同研究等の産学連携の可能性検討
参加して得られるもの
- グリーン社会実現への課題と課題解決のヒント
- グリーン未来を牽引しそうな有望技術情報
- グリーンリカバリー、脱炭素に向けた新事業創出・事業革新のためのシーズ情報と事業化のヒント
- 共同研究、共同開発、事業連携等のパートナー
想定している参加者
- グリーン社会実現のキーテクノロジーとなる情報を求めている方
- グリーンリカバリー、脱炭素、SDGsに関連する事業開発部門の方
- 新事業の種を探している企画部門、開発部門の方
- 大学の先端研究成果を活用したいと考えている研究開発部門の方
- 産学共同研究・共同事業化、大学発ベンチャーとの事業連携を模索している方
EVENT DETAILS開催内容
第1回 研究会開催予定
CO2を出さないクリーンで
安全・安定・安価な「量子水素エネルギー」で
世界のエネルギー産業を
刷新する
2021年6月3日(木)17:00~18:30
二酸化炭素を一切排出せず、クリーンで安全な新たなエネルギー「量子水素エネルギー」をテーマに、その実用化に向けた取り組みをご紹介します。
「量子水素エネルギー」は、いまだ理論上完全には解明されていない一方、ガソリンの1000倍以上とされる膨大な発熱エネルギー密度や、水素を燃料とする安価さから、再生可能エネルギーのさらなる次代を担うクリーンで安全・安定・安価な「夢のようなエネルギー」として世界から注目されています。
まずは、環境に最も優しいスマートシティやオフィスビルの電力を賄う発電装置、電気自動車への搭載など幅広い電力源としての社会インフラ導入を目指し、将来的には火力発電や原子力発電に代わる人々の生活に欠かせない「ベースロード電源」としての実用化も視野に入れた研究開発が進められています。
研究シーズ紹介講師
電子光理学研究センター特任教授
岩村 康弘
1990年東京大学工学系大学院原子力工学専攻博士課程終了、工学博士。
1990年三菱重工業㈱ 基盤技術研究所。以来、プラズマ利用技術、中性子を利用した爆発物検知技術、凝縮系核科学に関する研究、研究企画・管理業務に従事。2004年3月国際凝縮系核科学会(ISCMNS)よりGiuliano Preparata Medal受賞。
2015年4月東北大学 電子光理学研究センター 凝縮系核反応共同研究部門 特任教授。現在、水素とナノスケール金属によって発生する量子水素エネルギーの研究開発に取り組んでいる。
事業化事例紹介講師
株式会社クリーンプラネット代表取締役社長
吉野 英樹
東京大学法学部卒業。
大学時代に日本の競争優位を語学力と夢の大きさから再構築するために株式会社GABAを起業。同社代表取締役社長として、2004年に日本の教育市場で1位を獲得。その後、渡欧し、ロンドン・ビジネス・スクール大学院にてMasters in Finance修了。
東日本大震災を目の当たりにし、投資家生活を引退。日本の競争優位をエネルギーから再興すべく、世界の科学者に働きかけ、株式会社クリーンプラネットを起業。東北大学リサーチフェロー。
DATES開催日程
- 第2回
- 2021年6月17日(木)17:00~18:30
廃棄されてきた油からバイオディーゼルの製造とスーパービタミンEなどの機能性物質の高純度抽出を同時に実現できるスーパー・エコ技術
- 工学研究科 化学工学専攻教授
- 北川 尚美
- ファイトケミカルプロダクツ株式会社
代表取締役社長 - 加藤 牧子
- 第3回
- 2021年7月15日(木)17:00~18:30
製造工程の常識を覆す
「作れないものを作る」
究極の金属3Dプリンター技術
- 金属材料研究所教授
- 千葉 晶彦
- 日本積層造形株式会社代表取締役社長
- 日下 良太
- 第4回
- 2021年8月19日(木)17:00~18:30
『地域資源 (グリーン資源)×
亜・超臨界流体(グリーンプロセス)×蓄電・創電デバイス(グリーンデバイス)』を活用した地域主導型エネルギー地産地消システムへの挑戦
- 学際科学フロンティア研究所助教
- 中安 祐太
- 合同会社百代表社員
- 朏 昌汰
- 第5回
- 2021年9月16日(木)17:00~18:30
月面探査が拓く
宇宙産業の未来。
月に眠る水資源を活用した
宇宙インフラ構築により
地球と月がひとつの
エコシステムとなる世界を創る
- 工学研究科 航空宇宙工学専攻教授
- 吉田 和哉
- 株式会社ispace Founder&CEO
- 袴田 武史
- 第1回
- 「量子水素エネルギー」で世界のエネルギー産業を刷新する
- 第2回
- 廃棄油からバイオディーゼルとスーパービタミンEを同時抽出する技術
- 第3回
- 「作れないものを作る」
究極の金属3Dプリンター
技術
- 第4回
- 地域主導型エネルギー地産地消システムへの挑戦
- 第5回
- 地球と月がひとつのエコシステムとなる世界を創る
●個別相談会はご希望の方のみお申し込みください。
研究会開催後 個別相談に応じます。
個別相談会の実施(希望企業のみ)
研究会参加企業の申請により、研究会講師との個別面談機会を設けます。
研究会講師による技術指導や事業化に向けた共同研究の可能性など、各社のニーズに応じたディスカッション、情報交換の場となります。
開催時期
申請企業と日程調整のうえ、研究会終了後4週間以内に実施します。
申込方法
研究会開催後5営業日以内に、事務局宛てメールにてお申し込みいただきます。
PRICE料金
全5回分:
一口66,000円(税込)
一口2名まで参加可能
(ただし、同一法人に限定)
一回につき
22,000円(税込)
希望者のみ
原則オンラインとして1回1時間以内とします。
※相談内容によってはお断りする場合がございます。